システム操作マニュアルを作るための試行錯誤 その2
はじめに
引き続き、「社内でデータポータルの操作をする」と仮定して、データポータルの操作マニュアルの要素を考えていきます。
前回の記事はこちらです。
前回決めた操作マニュアル作成の企画書の項目は以下のとおりです。
- タイトル
- ターゲット
- ベネフィット
- 構成案
- 販促案
- 注意点
- 記事の書き方
今回の記事では、タイトルとターゲットを決めます。
目次
タイトル
社内用のマニュアルなので、そんなにこだわりはいらないです。 シンプルに「データポータル操作マニュアル」で良いかと思います。
ターゲット
大きなカテゴリで考えると「データポータルを操作するすべての人」で良いかと思います。
しかし、「操作するすべての人」と一言に言っても、以下のように状況が様々です。
- 初めてデータポータルを操作する人
- データポータルを使ったことがあるが、まだ慣れていない人
- データポータルの操作には慣れていて、一部の操作だけ確認したい人
- 新入社員にデータポータルの操作を教える人
もう少しデータポータルを操作する人の状況を整理したいので、ペルソナを作ってみます。
ペルソナを作ってみよう
主にデータポータルを利用する部署は営業部とします。
用途は「営業成果のデータ可視化」です。
ただし、人事部や企画部でもデータポータルを利用しています。
まとめると、以下ように仮定できます。 営業部:利用はフォーマット化されたデータポータルを使用し、基本的に毎日同じ操作を行う 営業部以外:チームによって様々な操作をする
この仮定をもとに、ターゲットの項に記載したの、3つの状況に当てはめてペルソナを作成します。
Aさん
営業部
入社1か月目
前職ではPCを使わなかったため、まだPC操作は不慣れ
データポータルは今まで存在も知らなかった
もちろん使うのははじめて
Bさん
人事部
入社6か月目
前職もPCを使用する仕事だったので、PC操作は問題ない
しかし、データポータルを使う機会はそこまで多くないため、データポータルの操作にはまだ不慣れ
Cさん
営業部
入社3年目
PC操作は問題ない
データポータルの操作もひととおりできるが、たまにマニュアルで操作確認することがある
また、新人教育も担当しているのでデータポータルの操作を教えることもある
作ったペルソナの行動を考えてみよう
この3人の目線でマニュアルを見ると、探し方探し方がまるで異なります。
Aさんはまったくの初心者なので、PC画面とマニュアルを交互に見ながら、マニュアルの上から順番に操作します。
Bさんは、毎日行っている操作は慣れてきたので、必要な部分だけマニュアルを見ながら操作します。
Cさんは、たまに必要な操作を確認する際に、マニュアルを流し読みしながら自分の欲しい情報を探し、知りたい部分のみピンポイントで確認して操作します。 また、Cさんは新入社員にデータポータルの操作を教えることもあります。
この3人が使いやすいマニュアルを作る場合、情報の粒度は初心者のAさんに合わせつつ、BさんやCさんも使いやすいように配慮する必要があります。
よって、どこにどんな情報を載せるかの構成が重要になってきます。
これでペルソナが決まって、マニュアルを使うときの行動も想像できました。が、構成案はかなり考えることがあるため、一旦後回しにします。
次回は、マニュアルでペルソナたちが得られるベネフィットと販促案を考えます!!
おわりに
ターゲットを明確にすることで、マニュアル作成の目的がぶれなくなります。このペルソナたちが幸せになれるマニュアル案を引き続き作っていきたいと思います!